初小川(はつおがわ)の鰻重   左側の写真を、クリックして下さい。 



初小川(Hatsuogawa)は、東京の台東区雷門に位置する、昭和づくりの風情ある鰻料理の名店です。この店は昭和20年に建てられた昭和の建物にあり、その雰囲気はまさに昭和の日本を思い出させます。 店内は細長い木造建築で、奥に4人が座れる座敷、その手前に6人がけのデーブル、そして入り口には2人がぎりぎり座れる小上がりが配置されています。壁一面には相撲番付や歌舞伎ポスター、浮世絵、相撲取りの手形色紙などが掲げられ、時間の経過を感じさせるものもありますが、商売繁盛の熊手だけは鮮やかな色彩を保っています。 初小川は1907年に創業され、今もなお女将と息子二人が共同で店を守っています。鰻の調理も伝統的な手法を堅持しており、注文を受けてから鰻をさばき、蒸してから焼くスタイルを貫いています。その結果、江戸前風の七輪で焼かれた鰻は、余分な脂が抜け、身がふっくら柔らかで、上品な味わいが楽しめます。 お店の名物料理である鰻重の上には、小ぶりの鰻が1尾半盛り付けられ、醤油の効いたちょい辛めのタレが特徴です。焼き加減は丁寧で、小ぶりな鰻のフレッシュさが引き立ちます。料理は大将が奥で調理し、その時間と手間をかけた仕事によって、絶妙な味わいが実現しています。また、カブト焼きやキモ焼きも人気ですが、その日の仕入れにより提供の可否が変わります。 初小川では現金のみが受け付けられており、クレジットカードやデビットカードは使用できません。この店は、浅草の名店として知られ、浅草の風情や歴史を感じさせる素晴らしい鰻料理を提供しています。粋な雰囲気、昭和の建物、伝統的な料理方法、そして心温まるサービスが、初小川の特徴です。訪れる際は時間に余裕を持って、鰻の美味しさをゆっくりと楽しんでください。



2008年8月18日







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