高浜運河(たかはまうんが)



高浜運河は東京都港区に位置しており、JR品川駅から海岸通り方面へ徒歩約10分、りんかい線天王洲アイル駅から旧海岸通り方面へ徒歩約10分の距離にあります。この運河は、1989年に港区によって整備された「高浜運河沿緑地」という公共空間があります。 「高浜運河沿緑地」は、運河沿いに広がる遊歩道で、全長約2kmに及びます。この遊歩道は、芝浦中央公園近くの浜路橋から始まり、新港南橋、御楯橋を経て楽水橋までを周遊するコースです。遊歩道は歩行者道と自転車道が分かれており、のびのびと散策やサイクリングを楽しむことができます。 高浜運河沿緑地には、6枚のガラスモザイクの壁画が設置されています。これらの壁画は、みたて保育園や港南保育園の園児、港南小学校の児童が描いた絵を元に制作され、ガラスの光沢と色彩豊かな表現で運河沿いに美しい雰囲気を醸し出しています。 高浜運河は、運河自体は直線的なコンクリートの姿をしていますが、周囲の空間デザインや芸術文化の要素と組み合わさり、地域の歴史や文化、自然環境と調和した公共空間となっています。運河沿いの遊歩道を歩きながら、高浜運河周辺の風景や季節の移り変わりを感じることができます。 高浜運河は、周辺にオフィスやホテルが集まる1・2丁目と、住宅地が広がる3・4丁目を結ぶ4つの橋によってつながっています。運河の深さは約5.5メートルであり、可航幅員は約30メートルです。また、運河沿いには1977年に開園された4つの区立港南公園や品川セントラルガーデン、港南緑水公園などもあり、自然環境との調和が図られています。 高浜運河は、人々の生活や文化、芸術と密接に関わりながら、地域の癒しの場となっています。運河沿いの空間は、日本絵画の特徴である複数の視点を共存させる考え方と通じる美的要素を持ち合わせており、多様性や美的融合を追求するデザインの視点にもつながっています。 将来的には、交通の要衝である品川にリニア中央新幹線が加わる予定であり、都市生活の快適化を促進する役割を果たす高浜運河がさらなる注目を浴びることでしょう。特に、コロナ禍の中で水辺の存在が重要視されるなか、高浜運河は人々に非日常のひとときを提供し、美的な喜びをもたらす場所となっています。 高浜運河は、地域の人々と環境、芸術文化が協働し、美的な空間を創り出す場所です。その存在は、港南地区の魅力を高めるだけでなく、地域の人々にとっての憩いの場や交流の場としても重要な役割を果たしています。高浜運河は、歩いたり走ったりしながら自然やアートを楽しむことができる、魅力的な場所です。



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2019年8月24日





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