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2010年の第39回神楽坂まつりは、「ゆかたでおいでよ神楽坂」をテーマに掲げ、7月21日(水)から24日(土)までの
4日間にわたり、新宿区の神楽坂通りとその周辺一帯で盛大に開催されました。神楽坂の夏の風物詩として地域に
根付いたこの祭りは、伝統と現代の魅力が融合したイベントであり、特にクライマックスを飾る「阿波踊り大会」は
例年多くの観客を魅了しています。祭りの後半2日間に行われた阿波踊り大会は、神楽坂通り全体が踊りの熱気に包まれる
圧巻の光景を生み出しました。
2010年7月23日(金)の「おとな踊り大会」は、19時から21時にかけて行われ、当日の東京の気象状況は気温31.2度、
湿度54%、南南西の風が4.6メートルと、真夏らしい暑さと心地よい風が交錯する中での開催となりました。日中の
強い日差しが和らぐ夕刻、空が茜色に染まる頃には、多くの観客が神楽坂通りの両側に集まり、坂の上下から響く
鳴り物の音に胸を高鳴らせました。
この日の阿波踊りは、神楽坂坂下から坂上へ、そして赤城神社前から坂下へと同時にスタートする形式で行われ、
通り全体が踊りの舞台と化しました。参加連は、かぐら連、かぐら連2(高円寺・粋連)、ボーイスカウト連、天狗連、
つつじ連、だむだん連、なにがし連、鳳連、あずさ連(高円寺・騒連)、寶船連、東京厚生年金病院連、郵便局連、
浜松市連、新粋連、いろは連(高円寺)、飛鳥連(高円寺)、東京菊水連(高円寺)、ひょっとこ連(高円寺)、
志留波阿連(高円寺)、吹鼓連(高円寺)など、多彩な連が勢ぞろいしました。それぞれの連が持つ個性と踊りの表現力は
見応えがあり、笛や太鼓、鉦の響きに合わせて踊る姿は、神楽坂の坂道に迫力と華やかさを添えていました。
阿波踊りの掛け声である「ヤットサー」「ヤットヤット」の声が夜空に響き渡る中、踊り手たちはリズミカルな
足さばきとしなやかな手の動きで観客を魅了しました。女性踊りの優雅さ、男性踊りの力強さ、それぞれが一体と
なって織り成す群舞は、神楽坂の街並みに調和し、歴史ある通りに新たな生命を吹き込んでいました。沿道からは
大きな拍手と歓声が上がり、観客はその熱気に引き込まれるように見入っていました。特に、地域住民による
かぐら連の踊りは、地元の誇りと一体感を感じさせ、他の連にも負けない堂々とした舞を披露しました。
翌日の7月24日(土)には、18時から19時にかけて子供阿波踊り大会が行われ、続いて再びおとな踊り大会が
開催されました。子供たちの元気な掛け声と初々しい踊りが夕暮れの神楽坂を彩り、世代を超えて受け継がれる
阿波踊りの魅力を感じさせました。
この年の神楽坂まつりでは、「ほおずき市」や「毘沙門天子供縁日」などの催しも充実しており、阿波踊りが
始まる夜には、昼間から祭りを楽しんでいた多くの来場者が通りに集まり、まるで街全体がひとつの舞台と
化したようでした。朱色のほおずきの灯りが揺れる中、踊り手たちの姿は幻想的で、夏の夜の美しい情景を
作り出しました。
第39回神楽坂まつりの阿波踊りは、猛暑の中にも風が心地よく吹く理想的な夏の夜に行われ、観客も踊り手も
一体となって神楽坂の街を盛り上げました。伝統の継承と地域の絆を象徴するこの阿波踊りは、単なる祭りの
演目にとどまらず、神楽坂の文化そのものを体現する存在となっています。
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