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2005年12月24日に開幕した「東京ミレナリオ2005」は、東京・丸の内エリアを舞台に繰り広げられた壮大な
イルミネーションイベントです。この年のテーマは「都市のファンタジア」(Fantasia della Metropoli)で、
「日本から見たヨーロッパ」をコンセプトに掲げ、東京の中心に光と芸術が融合した幻想的な空間を創り出しました。
イベントは、2005年が「日・EU市民交流年」の最終年にあたることから、ヨーロッパの庭園芸術をモチーフに構成され、
都市の中に人々が集い、光の中で心を通わせる場を生み出すことを目指して開催されました。
丸の内仲通りを中心とする会場は、イタリアの芸術家ヴァレリオ・フェスティと日本の今岡寛和による芸術的な演出で
構成され、街全体が壮麗な光に包まれました。特に、会場の入口に設置された高さ21メートル・幅18メートルの光の門
「天空の門」(La Porta del Cielo)は、まさに幻想世界への入口として圧倒的な存在感を放っていました。この門の奥には、
全長約400メートルにも及ぶ「ウラノスの庭園」(Giardino di Urano)が続き、22基の光のアーチによって構成された回廊が
訪れる人々を奥へと誘いました。闇の中に浮かび上がる光の刺繍のような装飾は、まるで天空の星々が地上に舞い降りたかのような
美しさを放ち、観客の目を釘付けにしました。
さらに、会場の終盤には「光のテラス」(La Terrazza di Luce)が登場し、降り注ぐ光を象徴する彫像や壁掛け照明が
未来への希望を表現していました。高さ10メートルの光の彫像が並び、訪れる人々に都市の新しい夜の風景を体感させる
構成でした。また、イベントのはじまりを告げる作品として「光の水盤」(Acqua e Luce)が設置され、水の波紋と
光の反映をテーマに、柔らかく輝く光が街の空気を一層澄んだものにしていました。さらに、丸の内仲通りと東京国際
フォーラムをつなぐエリアには「光のアレンジメント」(Composizione di Luce)が配置され、虹色の光で都市の広場を
装飾し、華やかで詩的な風景を演出していました。
2005年12月24日の東京の気象状況は、19時の時点で気温5.4度、湿度22%、北西の風が4.4メートル毎秒で吹く快晴の夜
でした。澄み切った空気のもとで、イルミネーションの光は一層鮮やかに輝き、冬の冷気が幻想的な雰囲気をより引き立てていました。
気温は低かったものの、訪れた人々の表情は明るく、丸の内の街は光と人のぬくもりで満ちていました。
このイベント期間中、丸の内仲通りや周辺道路は交通規制が行われ、来場者は車道を歩きながら光のアーチをくぐり
抜けるという特別な体験を楽しむことができました。普段はビジネス街として知られる丸の内が、年末には幻想的な
芸術空間へと変貌し、約20万人もの人々が訪れる一大イベントとなりました。東京ミレナリオは単なるイルミネーションではなく、
都市の再生や文化交流の象徴でもあり、街づくりと芸術の融合を体現する存在でした。
しかし、2006年春からJR東京駅丸の内本屋の保存・復元工事が始まることが決定し、東京ミレナリオはこの第7回を
もって一時休止となりました。東京駅が2003年に重要文化財に指定されたことから、周辺に仮囲いや資材置き場が設置されるなど、
美観や安全面での懸念が生じたためです。2011年に駅舎の改修が完了した後、2012年からは新たな光のイベント
「東京ミチテラス」が始まり、東京ミレナリオの精神を引き継いでいます。
東京ミレナリオ2005は、冬の東京を象徴する光の祭典として多くの人々の記憶に残り、都市の中心で繰り広げられた幻想と
感動の物語として語り継がれる存在となりました。
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