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2016年7月14日、東京都千代田区九段北に鎮座する靖国神社では、「第70回みたままつり」が例年通り開催され、
戦没者の英霊を慰めるための厳かな雰囲気の中で、多くの参拝者が訪れました。この祭りは、昭和22年(1947年)に
始まったもので、国のために命を捧げた人々の御霊を慰めるという、日本古来のお盆の精神に根ざした行事です。
2016年は節目となる第70回を迎え、より一層の敬意と感謝が込められた特別な年となりました。
祭り期間中、靖国神社の外苑参道から内苑にかけて、約1万基の大型献灯と約2万基の小型献灯、合計3万基の提灯が設置され、
夕刻にはそのすべてが美しく灯されます。この献灯の灯りが境内全体を柔らかい黄金色の光で包み込み、訪れる人々の心に静か
な祈りの時間をもたらします。加えて、各界の名士による約300点の揮毫懸雪洞(けいごうかけぼんぼり)や、全国から
寄せられた約150の献句ぼんぼりも掲げられ、文化的・芸術的な要素も加わった視覚的な荘厳さが際立ちます。
本殿では毎晩18時から慰霊の祭儀が執り行われ、参拝者は静かに手を合わせ、平和への願いや英霊への感謝の気持ちを表します。
境内では、盆踊りをはじめとする多彩な奉納芸能が催され、神輿振りや青森ねぶた、仙台七夕飾りなど、各地の伝統文化も
披露されました。これらの催しは、単なる娯楽にとどまらず、各地域の文化を通じて慰霊と祝福の意味を深める役割を
果たしています。
なお、2016年の「みたままつり」では、例年同様に参道における露店の出店はありませんでした。かつては多くの露店が
並び賑わいを見せていましたが、この年は落ち着いた雰囲気の中で提灯や奉納行事をじっくりと鑑賞することができました。
境内にある常設の売店では、食事や飲み物の提供が行われており、アイスクリームや生ビールなども販売され、参拝者の
憩いの場となっていました。
当日の気象状況については、2016年7月14日午後7時時点で、東京の気温は22.7度と、7月中旬としては非常に涼しい
気温となりました。湿度は97%と極めて高く、空気はしっとりと重たく感じられましたが、風速2.8メートル毎秒の北風が
境内を静かに流れ、提灯の灯りを揺らしながら、どこか涼やかで幻想的な夜の風景を演出していました。空は曇りで
星は見えなかったものの、その分、無数の献灯が放つ光が際立ち、静謐な夜を象徴するような空間が広がっていました。
このように、第70回みたままつりは、節目の年にふさわしい厳粛さと文化的な深みを備えた行事となりました。
日本の歴史と文化を感じながら、英霊に対する敬意と感謝を新たにする、意義深い4日間のひとときであったといえます。
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