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2021年7月15日の靖國神社「みたままつり」は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、厳粛な雰囲気の中で 開催されました。みたままつりは、昭和22年に始まり、戦歿者の御霊を慰めることを目的とした伝統的な行事であり、 今年で第74回を迎えました。例年、多くの参拝者や観光客が訪れ、さまざまな奉納芸能や催しが繰り広げられる祭典ですが、 今年は感染症対策の一環として大規模な催事の多くが中止されました。 境内には、例年通り大小合わせて約3万灯の献灯が掲げられました。外苑には大型献灯が約1万灯、内苑には小型献灯が 約2万灯設置され、それぞれに奉納者の名前が墨書されていました。これらの献灯は、夕暮れとともに一斉に灯され、 東京の都心にありながらも幻想的な空間が広がり、訪れた人々に静かで厳かな時間を提供していました。とりわけ、 光が黄金色に揺らめく様子は、夏の夜の風物詩としても親しまれており、多くの参拝者がその光景に心を打たれました。 この年は感染症の影響で、能楽堂や参道などで行われてきた日本舞踊や雅楽、民謡などの奉納行事、さらには阿波踊りや 青森ねぶたといった地方色豊かな演目も中止となりました。また、例年ならば参道を賑わせていた露店も出店が見送られ、 境内は例年に比べて静けさに包まれていました。しかしその静寂は、むしろ祭り本来の目的である慰霊の精神を改めて 強く感じさせるものであり、訪れた参拝者の多くが心静かに手を合わせていたのが印象的です。 参拝の混雑を避けるため、靖國神社では7月13日から18日までの6日間、閉門時間を延長しました。この期間中、内苑の 参拝者数は約3万7千人に上り、また夜間中庭参拝にはおよそ3500人が訪れました。令和元年の来場者数(約14万1千人)に 比べれば大きく減少したものの、感染防止に配慮しながらも、戦歿者への慰霊を絶やさぬよう訪れた人々の姿が見られました。 境内にはまた、各界著名人による約300点の懸ぼんぼりや、有名俳人による献句ぼんぼりが掲げられました。これらのぼんぼりは、 美術や文学などの多彩な分野で活躍する書家、画家、俳優、歌手、茶道家元などによって揮毫されたものであり、祭りに 華やかさと芸術性を添えていました。また、全国から寄せられた2000の献句の中から選ばれた150句の預選句も掲出され、 文化的な側面からもみたままつりの意義を感じることができました。 この年の7月15日19時の東京の気象は、気温27.4度、湿度75%、風速3.7メートル毎秒、南南東の風、そして空は薄曇という 状況でした。蒸し暑さの中にもやや穏やかな風が吹き、提灯の灯りが風に揺れる様子は、参拝者にとって心に残る夏の風景 となったことでしょう。 みたままつりは、単なる夏の風物詩ではなく、日本の歴史や文化、そして平和の大切さを改めて思い起こさせてくれる特別な 行事です。柳田國男氏の言葉にもあるように、戦歿者の霊を忘れ去ることなく、こうした慰霊の祭りが盛んに行われることで、 日本の平安は保たれるという信念が込められています。2021年の第74回みたままつりは、規模を縮小しながらも、その精神と 伝統を守り抜くかたちで静かに、しかし確かに実施されました。


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