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2025年8月2日(土)、東京都板橋区と埼玉県戸田市の荒川河川敷にて、第66回いたばし花火大会と第72回戸田橋花火大会が
合同で開催されました。両大会は、荒川を挟んで東京と埼玉の両岸から打ち上げを行うスタイルで知られ、
合計約15,000発の花火が夜空を彩る壮大な規模を誇ります。当日は台風9号の接近が懸念されておりましたが、
幸いにも進路が東へと逸れ、本州から離れたことで無事に開催に至りました。なお、同日に予定されていた神奈川県の
「第51回サザンビーチちがさき花火大会」は中止となっており、台風の影響を避けたいたばし・戸田橋両大会は
貴重な開催例となりました。
会場周辺では午後7時の時点で気温28.8度、湿度は84%、風速は2.8メートル毎秒、南南東の風が吹き、天候は晴れと、
観覧にはおおむね良好なコンディションでした。蒸し暑さこそありましたが、風も適度にあり、煙が滞留することなく
花火の視認性も高い状況でした。
いたばし花火大会の最大の特徴は、都内で唯一、東京最大の大玉「尺五寸玉(15号玉)」が打ち上げられる点にあります。
一般的な都内の花火大会では4号玉から8号玉が主流ですが、本大会では10号玉が54発(戸田橋大会分を含めると72発)、
さらに迫力満点の15号玉も打ち上げられ、観客の目の前で大輪の花が広がる光景は圧巻です。このような大玉の連続打ち上げは、
東京都23区内では板橋でしか体験できず、多くの来場者がその壮大さに魅了されました。
また、全長300メートルに及ぶ「ナイアガラの滝」は、いたばし花火大会の名物演出として高い人気を誇ります。
荒川の広い河川敷を活用し、まるで銀色の水が空から流れ落ちるかのような視覚効果を生み出すこの花火は、まさに圧巻の
一言です。広範囲にわたる観覧席からはその全景を余すことなく堪能することができ、多くの観客がその美しさに息を呑みます。
さらに、今大会では国内の一流花火師10名による競演も行われ、それぞれの花火師が独自の技術と美意識を結集した新作を
打ち上げました。この競演は芸術玉と呼ばれる部門であり、色彩や構成に高度な技巧が求められるものです。審美性の高い
花火が次々と打ち上げられ、音楽とのシンクロによる演出とともに、観客の視線を集めていました。
いたばし花火大会の起源は、昭和25年に行われた東京都板橋区と埼玉県戸田町との境界線変更を記念して、翌年に戸田町主催、
板橋区後援で開催された「戸田橋花火大会」に遡ります。その後、昭和27年には戸田町と板橋区の共催となり、
名称も「区民納涼花火大会」などを経て、昭和63年の第30回から現在の「いたばし花火大会」として定着しました。
平成5年の第35回には観覧用の土手が階段状に整備され、現在では多くの来場者が快適に観覧できる環境が整っています。
一方、埼玉県戸田市側では「第72回戸田橋花火大会 Sky Fantasia」が同時に開催され、東西両岸で異なる音楽演出とともに
花火が打ち上げられるという、他では見られないシンクロパフォーマンスが展開されました。戸田市側から見ても
いたばし側の演出が楽しめるほか、会場によって異なるプログラム構成が用意されており、観覧場所によって異なる楽しみ方が
できる点も両大会の魅力です。
大会当日は観客の集中により、周辺では携帯電話がつながりにくい状況となりました。また、アクセスには都営三田線の
高島平駅、西台駅、蓮根駅、JR埼京線の浮間舟渡駅、あるいは東武東上線の成増駅・東武練馬駅からのバス利用が案内
されており、いずれも徒歩で15〜20分程度と比較的アクセスしやすい立地となっています。
このように、第66回いたばし花火大会および第72回戸田橋花火大会は、花火の技術、演出、歴史、規模のいずれをとっても
高水準であり、まさに東京都と埼玉県を代表する夏の一大イベントとして多くの来場者に感動を与えるものとなりました。
F3.5 1/30 ISO1600 WB4000K マイクロフォーサーズ14mm
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