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2007年7月28日に開催された第30回隅田川花火大会は、東京の夏を代表する伝統的な花火イベントである。この大会は毎年7月最終土曜日に、
隅田川沿いで実施されており、東京都内でも屈指の人出を誇る行事である。第30回の開催時には約75万人もの観客が訪れ、浅草を中心
とする会場周辺は多くの人で賑わいを見せた。
会場は第一会場(桜橋下流~言問橋上流)と第二会場(駒形橋下流~厩橋上流)の二箇所に分かれており、それぞれ異なる構成の花火が
打ち上げられた。打ち上げ数は全体で約2万2千発におよび、その多くが5号玉(直径14.2センチ、重さ1.3キロ、打ち上げ時の直径150メートル)
で構成されていた。これは隅田川の護岸工事によって年々川幅が狭くなっている事情や、防火上の観点から、安全に打ち上げられる
最大のサイズとされている。もともとは1959年に4号玉までと制限されていたが、他の大会と比較して見劣りするとして、1986年から
5号玉の使用が復活したという経緯がある。
この大会の大きな特徴の一つが、全国から選ばれた優秀な花火業者により技術を競い合う「花火コンクール」である。第30回大会でも、
第一会場で19時40分からコンクールが開催され、雷の合図を皮切りに、各社が趣向を凝らした花火を次々に披露した。「夜の虹」
「リンクの妖精」「妙なる星の神秘」など、テーマごとに構成された花火が打ち上げられ、観客からは盛んな歓声があがった。特に
「千紫万紅 隅田の花嵐」では、紅のトラ、青の牡丹、錦の椰子、白い群光など、伝統的な色彩と技巧を凝らした3,000発のスターマインが
夜空を染め、記念すべき30回目にふさわしい華やかなフィナーレとなった。
また、この大会は観覧スポットが多様であることでも知られる。浅草寺から望む花火は、朱色の山門や本堂のシルエットを背景に、
江戸時代に迷い込んだかのような情緒を感じさせる。ほかにも、穴場として知られる東駒形三丁目付近なども人気を集めた。
大会当日の天候も良好であった。東京地方の19時時点の気象データによれば、気温は29.1度、湿度67%、風速1.1m/s、南の風、
空は晴れており、観覧には最適なコンディションであった。梅雨明けが例年より遅れていたため天候が懸念されたが、幸いにも雨に
見舞われることはなかった。打ち上げ台船の移動により、見る位置によって花火の見え方が変わるというダイナミックな演出もあり、
会場のあちこちで歓声が響き渡った。
東京二大花火大会の一つと称される隅田川花火大会は、もう一方の江戸川区花火大会と並び、都内屈指の規模と歴史を誇る。江戸の伝統を
色濃く残すこの催しは、単なる花火鑑賞を超え、職人の技と創意工夫が詰まった文化的イベントとして多くの人々に愛されている。
2007年の第30回大会は、その節目として、技術、演出、規模ともに高い水準で行われ、観客に深い感動と夏の記憶を刻みつける
ものとなった。
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