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2008年7月26日土曜日、東京都墨田区の夏の風物詩「第31回隅田川花火大会」が開催された。この年の大会は、曇り空のもと、 午後7時から8時30分までの時間帯にわたり行われ、隅田川の上流と下流に設けられた2つの会場で、合計約2万発の花火が打ち上げられた。 会場は上流の桜橋~言問橋間を第1会場、下流の駒形橋~厩橋間を第2会場とし、それぞれに異なる演出が用意され、観客を魅了した。 当日の気象状況は、午後7時の時点で気温27.7度、湿度74%、風速2.9メートル毎秒の東北東の風で、全体的に穏やかながら蒸し暑さを 感じる気候であった。花火大会の開催に影響が出るような天候ではなかったものの、風向きの影響で一部の観覧エリアでは煙が視界を 遮る場面もあった。だが、それすらも夏の風情として来場者たちは楽しんだ様子であった。 第1会場では午後7時10分に開幕の大花火が打ち上げられ、「祝砲の響き」で観客の注目を集めた。続いて「2016年東京オリンピック夢の華」 や「墨堤の夕涼み」などのテーマ花火が展開され、7時40分からは恒例の花火コンクールが行われた。このコンクールには 「隅田川に暴れKINOKO」や「紫陽花の七変化」「天の川の伝説」など個性豊かな10作品が登場し、日本有数の花火業者が技を競い合った。 その後も「カーニバルナイト」や「花心は夏色」、そしてフィナーレを飾る「百花繚乱 隅田の大花絵巻」が夜空を彩った。使用された 花火は5寸玉、4寸玉、スターマインなどで、打ち上げ総数は約9,350発であった。 一方の第2会場は午後7時30分からスタートし、「祝声 大花火・2016年 東京オリンピック夢の華」を皮切りに、「言問の柳時雨」 「艶花の競演」「群声彩色牡丹」など、華やかな演出が続いた。特に「夜空に輝け!東京スカイツリー・地上デジタル放送の夢 和火に吾妻菊」は、この年ならではの時事性を反映した構成として注目を集めた。打ち上げ総数は約1万650発で、主に2寸5分玉や スターマインが用いられた。 この年は、東武鉄道が隅田川花火大会を含む沿線の花火大会に対応する形で臨時列車を運行した。浅草駅では午後8時30分から 9時30分の間に5本の臨時列車を設定し、定期運転の列車と合わせて約5分間隔で運転を実施し、来場者の利便性を高めた。 来場者数はおよそ98万人に達し、都内でも屈指の規模を誇るイベントとなった。 観覧スポットとしては、隅田川に架かる橋が絶好のポイントとされ、特に第1会場と第2会場のちょうど中間に位置する吾妻橋は 多くの人々で賑わった。混雑を避けて観賞するために、白髭橋などの少し離れた場所を選ぶ人もいた。また、浅草寺境内も 穴場として知られ、朱色の門や本殿を背景に花火を撮影することで、江戸情緒を感じられる場所として人気を博した。 第31回隅田川花火大会は、伝統と現代性が融合した演出で構成され、両国川開きの歴史を受け継ぐ行事として、多くの人々の 心に深く刻まれる夏の一夜となった。毎年テーマ性のある花火演出やコンクールが組み込まれており、単なる観賞にとどまらず、 日本の花火文化そのものを体感できる場として、今後もその存在意義を高めていくことが期待される。


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