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2023年7月29日、東京都の隅田川沿いで「第46回隅田川花火大会」が4年ぶりに開催された。この大会は東京の夏を象徴する伝統行事 のひとつであり、例年多くの来場者でにぎわうが、新型コロナウイルスの感染拡大により過去3年間は中止されていた。 2023年に入り、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」へと移行したことを受け、ようやく再開に至った。 今回の花火大会は、第一会場が桜橋下流から言問橋上流にかけて、第二会場が駒形橋下流から厩橋上流にかけて設けられ、それぞれ異なる プログラムで花火が打ち上げられた。総打ち上げ数はおよそ2万発に及び、第一会場では約9,500発、第二会場では約10,600発の花火が 夜空を彩った。スターマインを中心とした多彩な演出が特徴で、アニメキャラクターを模した花火や、花の名を冠したプログラムなど、 視覚的にも趣向を凝らした内容となっていた。 花火の打ち上げは午後7時から開始され、第一会場は定刻に、第二会場は7時30分からスタートした。会場周辺には約103万人もの観覧客が 訪れ、夏の風物詩を楽しんだ。浴衣姿の若者や家族連れが目立ち、カメラやスマートフォンで花火の様子を記録しながら、友人や家族とともに 夏の一夜を満喫していた。観覧者の多くは隅田川の両岸や近隣の公園、橋の上などから花火を眺めており、会場ごとに異なる視点で花火を 楽しむことができた。 当日の天候にも恵まれ、午後7時の気象データによれば、東京の気温は29.4度、湿度67%、風速は3.9メートル毎秒、風向は南、空模様は 快晴であった。風は南からの穏やかな風が吹いており、煙が北側へ流れるため、川沿い両岸の観覧には支障が出にくい条件であった。 このように気象状況も非常に安定しており、花火大会の進行に影響を与えるような要因は見られなかった。 主催者の準備も入念で、打ち上げを担当したのは第一会場が株式会社丸玉屋小勝煙火店、第二会場が株式会社ホソヤエンタープライズ であった。各社の高度な技術によって、色彩や形状に富んだ花火が次々と夜空に咲き誇り、観客を魅了した。花火プログラムには 「色絵ロマン咲き」「満天のメリーゴーランド」「南風花壇」「艶華の競演」など、詩的なタイトルが与えられ、演出全体に一体感と 物語性を持たせる工夫がなされていた。 会場には常設と仮設を合わせて約80か所のトイレが設置され、観客の快適な観覧を支えた。アクセス面では、東京メトロや都営地下鉄の 各浅草駅・蔵前駅から徒歩圏内であり、公共交通機関を利用して訪れる人が多かった。主催側は事前に交通規制や混雑状況の情報を発信し、 安全かつ円滑な運営を図った。 隅田川花火大会は、もともと「両国の川開き」として江戸時代に始まった歴史ある行事である。享保18年(1733年)、前年の大飢饉と 疫病の犠牲者を弔う水神祭に伴い、両国橋周辺の料理屋が幕府の許可を得て花火を打ち上げたことが起源とされている。その後、昭和53年に 「隅田川花火大会」として名称を改め復活し、現在のように2会場制となったことで、より多くの人が楽しめる規模となった。 2023年の大会は、そうした歴史と伝統を踏まえつつ、現代的な演出と安全対策を融合させた形で開催された。多くの人々が待ち望んだ この再開により、地域の活性化や観光への貢献も期待される。隅田川花火大会は、今後も東京の夏を代表するイベントとして、変わらぬ 人気を保ち続けるだろう。


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