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2010年8月14日、第23回東京湾大華火祭が東京都中央区晴海ふ頭で開催された。この大会は、隅田川花火大会や神宮外苑花火大会と
並び「東京三大花火大会」の一つに数えられ、首都圏内外から多くの観客を集める夏の一大イベントである。2010年の開催では、
約12,000発もの花火が打ち上げられ、およそ70万人が訪れたとされている。主催は中央区および東京湾大華火祭実行委員会であり、
朝日新聞社をはじめ、東京都、中央区観光協会、商工会議所などが後援に名を連ねた。
この大会の最大の特徴は、晴海ふ頭を打ち上げ会場とした海上花火である点にある。東京ベイの広大な水面を舞台に、周囲360度から
花火を観賞できるのはこの大会ならではである。とりわけレインボーブリッジを中心とした夜景は、通常でも高い評価を得ているが、
花火との組み合わせによって一層の美しさを見せ、観客を魅了した。尺玉や尺五寸玉など、都内では最大級の大玉花火が上空400メートルにも
達し、直径約400メートルの大輪を描く光景は圧巻である。
会場は晴海主会場を筆頭に、晴海第2・第3会場、豊海運動公園、ほっとプラザはるみ、日の出、豊洲第1会場など、複数のエリアに
分かれており、それぞれに観覧の条件が異なる。主会場には整理券が必要であり、他の会場も満員になり次第入場制限が実施された。
個人協賛によって設けられた専用席も多数用意され、より良い鑑賞環境が整えられていた。また、海上には観覧船が91隻出ており、
船上から花火を間近に楽しむ観客の姿も見られた。
お台場、竹芝ふ頭、日の出桟橋など、港区側からも鑑賞できるスポットが多く、まさに東京湾全体が花火舞台となるこの大会の
スケールの大きさを物語っている。花火は午後7時から8時20分までの80分間にわたって打ち上げられ、観客は都心では稀有な
海上花火をじっくり堪能することができた。特にお台場は日本最大級のデートスポットとして知られており、この大会がカップルに
絶大な人気を誇るのも、そのロケーションの魅力によるところが大きい。
当日の気象状況は、午後7時の時点で気温30.4度、湿度68%、風速4.6m/sの南南西の風、天候は曇りであった。比較的穏やかな
気象条件の中での開催となり、花火の打ち上げには大きな影響は見られなかったと考えられる。
東京湾大華火祭は、その開催規模、ロケーションの美しさ、花火の豪華さ、そして多様な観覧スタイルにより、隅田川や神宮外苑の
花火大会とは異なる独自の魅力を放っている。とりわけ、年齢層の高い観客やカップル、ファミリー層が多く、落ち着いた雰囲気の中で
鑑賞できる点は大きな特徴といえる。都市景観と海上花火が融合したこのイベントは、東京の夏を象徴する風物詩として、今後も
多くの人々の記憶に残り続けるだろう。
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