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2015年5月30日、東京都八王子市に位置する高尾山では、快晴に恵まれた初夏の一日となりました。この日の気象状況は、 平均気温23.7度、最高気温30.7度、最低気温17.0度とやや暑さを感じる陽気で、平均風速3.5m/s、最大風速9.7m/sの 南南東の風が心地よく吹き抜けていました。日照時間は11.1時間に達し、山中を歩く登山者にとっては、木々の木陰が ありがたく感じられる一日でした。 この日の登山ルートは、豊かな自然と清流に恵まれた「6号路」を利用しました。高尾山の6号路は全長約3.3km、 所要時間は登り約90分の行程で、沢沿いに整備された道を飛び石伝いに進む「水のコース」として知られています。 木漏れ日が差し込む中、小川のせせらぎと鳥のさえずりに包まれながら歩く道は、初夏でも涼しさを感じられ、都会の 喧騒を忘れさせてくれる空間です。途中には、水行の道場として知られる琵琶滝や、岩屋大師などの名所があり、信仰と 自然の調和を肌で感じられるのもこのコースの魅力です。セッコクなどの山野草が岩肌に咲き、昆虫や野鳥の姿も多く 見られ、まさに高尾山の自然を存分に体験できる登山道です。 道幅は全体的に狭く、足場もぬかるみや岩場が点在しており、整備された1号路とは異なる登山らしい雰囲気を味わえます。 途中にトイレや売店は一切ないため、登山前の準備が重要です。特にこの日は最高気温が30度を超えていたため、水分補給を こまめに行いながら進むことが推奨される状況でした。山道を進むにつれて、木々の間から差し込む光が揺らぎ、時折冷たい 沢風が頬を撫でるなど、自然の変化を感じながらの登りとなりました。 登頂後にまず立ち寄るのが、山頂展望台。丹沢山塊の連なりや富士山を望むことができ、晴天のこの日はその姿をはっきりと 確認することができました。 山頂周辺には「お休処曙亭」や「やまびこ茶屋」などの食事処が並び、多くの登山者で賑わっていました。簡易コンロで湯を 沸かして昼食をとる人の姿も見られ、山の穏やかな時間が流れていました。 さらに山頂から10分ほど西へ進むと、「もみじ台」に到着します。ここは樹齢80年以上の紅葉樹が立ち並ぶ場所で、 春は桜、夏は新緑、秋には紅葉と、四季折々の自然が楽しめる絶好の展望地です。この日も青々とした木々に囲まれた中で、 多くの登山者がレジャーシートを広げ、昼食をとったり休憩したりしていました。富士山方面への眺望も素晴らしく、 風が通り抜ける静かな空間は、高尾山の中でも特に落ち着いた雰囲気を持っています。 昼食後は、山頂近くにある高尾山薬王院を参拝しました。薬王院は高尾山信仰の中心であり、天狗信仰でも知られる 由緒ある寺院です。参道には線香の香りが漂い、登山の無事を感謝する人々の姿が多く見られました。本堂周辺には 石灯籠や木製の御札などが並び、厳かな雰囲気を感じさせる場所です。 下山はリフトを利用し、ゆっくりと山の斜面を降りながら、緑の景観を楽しみました。ケーブルカーよりも開放的な 視界が広がるリフトは、初夏の風を感じながら下山できる人気の手段です。山麓に到着後は高尾山口駅へと歩き、 夕方には帰路につきました。この日のハイキングは、初夏の清々しさと自然の恵みを体感できる一日であり、気温の高さを 感じながらも水辺の涼しさが印象的な登山日和となりました。


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