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東京マラソン2009は、2009年3月22日に東京都内で実施された第3回大会です。本大会は従来の2月開催から3月開催へと 時期を変更して行われ、参加環境の改善と都市イベントとしての発展を図った大会となりました。主催者は参加定員を 前回より5,000人増員し、市民参加型マラソンとしての規模をさらに拡大させました。その結果、申込者数は26万1,891人に 達し、当選倍率は約7.5倍となりました。この数値は大会の社会的関心の高さを端的に示しています。 コースは東京都庁をスタートし、都心の主要エリアを巡る都市型レイアウトで構成されました。大会は東京五輪招致活動 とも連動しており、演出面や広報面でも国際的スポーツイベントとしての側面が強調されました。コースカラーに五輪を 想起させる要素が取り入れられるなど、都市ブランド戦略の一環としての意味合いも持っていました。 当日の東京都の気象状況は、平均気温15.3度、最高気温17.0度、最低気温13.0度でした。天候は曇りのち雨で、 平均湿度は76%、最少湿度63%と高めでした。平均風速は5.4メートル毎秒、南風が観測され、時間帯によっては 風速9メートル毎秒を超える強い風が吹く場面もありました。気温は比較的高く、加えて湿度と風の影響もあったため、 選手にとっては体力消耗を伴う条件下でのレース運びが求められました。 男子マラソンは同年の世界陸上ベルリン大会代表選考レースを兼ねており、競技的な注目度が非常に高い大会でした。 優勝はケニアのサリム・キプサングが2時間10分27秒で果たしました。レースは中盤以降、ペースメーカーが外れてから 持久力と戦略が試される展開となり、強風の影響も受けながらのサバイバルレースとなりました。日本勢では初マラソンの 前田和浩が2時間11分1秒で日本人最高位の2位に入り、世界陸上代表に選出されました。一方、過去に日本記録を 保持していた高岡寿成は35キロ付近で途中棄権し、このレースが現役最後の大会となりました。 女子マラソンでは那須川瑞穂が2時間25分38秒で優勝しました。レース中には土佐礼子が給水地点で転倒するアクシデントに 見舞われながらも3位に入賞するなど、波乱を含んだ展開となりました。上位争いは終盤まで接戦が続き、気象条件の影響を 受けながらも粘り強さが求められる内容でした。 本大会では賞金制度が拡充され、男子優勝者には800万円が授与されるなど、日本のマラソン大会としては画期的な 取り組みが導入されました。また、車いす部門や10キロメートルの部も実施され、多様な参加形態が整備されました。 大会期間中には著名人ランナーが参加し、レース中の救急搬送事案も発生しましたが、医療体制の迅速な対応が行われました。 東京マラソン2009は、競技水準の向上、市民参加の拡大、国際大会との連動、そして都市政策との結び付きという複数の 側面を持つ大会として開催されました。都市型マラソンの成熟と社会的影響力の拡大を示す大会であり、その後の発展 につながる重要な節目となりました。


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