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東京マラソン2011は、2011年2月27日に東京都内で開催された通算5回目の大会です。本大会は一般財団法人
東京マラソン財団が主催する初の大会として実施され、運営体制の強化とともに、都市型マラソンとしての完成度を
一段と高めた開催となりました。フルマラソンと10キロメートルの部を合わせて最大36,000人が出走し、
国内外のエリート選手と多数の市民ランナーが同じコースを共有する大規模スポーツイベントとして展開されました。
コースは東京都庁をスタート地点とし、都心部の主要エリアを巡る設定で、東京の都市景観を象徴する地域を結ぶ
ルートが採用されました。沿道には約153万人の観衆が詰めかけ、関連イベント等を含めた総人出は216万人に達しました。
都市全体が大会を支える体制となり、首都東京を代表する国際的スポーツイベントとしての存在感を示しました。
当日の東京都の気象状況は、平均気温10.4度、最高気温18.7度、最低気温4.1度でした。午前10時時点では気温7.7度、
湿度44%、東北東の風0.8メートル毎秒という穏やかな条件でスタートが切られました。天候は晴れ後一時曇で、
平均湿度は47%、最少湿度は35%、平均風速は2.4メートル毎秒、南西の風が観測されています。日中は気温が上昇し、
最高気温が18度台まで達したため、後半はやや暑さを感じるコンディションとなりましたが、極端な悪天候はなく、
概ね安定した気象環境下でレースが進行しました。
男子マラソンでは、エチオピアのハイル・メコネンが2時間7分35秒で優勝し、大会新記録を樹立しました。
レースは中盤まで先頭集団が形成され、35キロメートル付近でメコネンがケニアのポール・ビウォットを振り切る
展開となりました。その後は独走態勢を築き、そのままフィニッシュラインを通過しました。ビウォットは2時間8分17秒で
2位に入りました。日本勢では川内優輝が2時間8分37秒で3位に入り、日本人トップとして表彰台を獲得しました。
実業団に所属しない立場での上位入賞は大きな注目を集め、同年開催予定であった世界陸上大邱大会の日本代表に
内定しました。
女子マラソンでは、当初ロシアのタチアナ・アリャソワが2時間27分29秒で1位となりましたが、その後のドーピング検査で
違反が判明し、記録は取り消されました。これにより、2位でフィニッシュした日本の樋口紀子が繰り上げ優勝となりました。
樋口は初マラソンでの優勝という結果になり、国内女子長距離界における新たな存在として注目されました。
上位争いは終盤まで接戦が続き、レース展開の緊張感が最後まで維持されました。
本大会では新たな取り組みとしてチャリティー枠が導入され、一定額以上の寄付を行った参加者が出走できる制度が
設けられました。スポーツを通じた社会貢献という観点が明確に打ち出され、市民参加型イベントの新しいモデルとして
評価されました。また、テレビ中継を通じて全国へ大会の様子が放送され、都市型マラソンの魅力が広く発信されました。
東京マラソン2011は、競技水準の向上、市民参加の拡大、社会的意義の付加という複数の側面を備えた大会として
実施されました。競技成績のみならず、都市運営、観客動員、メディア展開を含めた総合的なスポーツイベントとしての
成熟を示す開催であったと位置付けられます。
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