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東京マラソン2015は、2015年2月22日に東京都内で開催された通算9回目の大会です。本大会は日本陸上競技連盟公認
コースで実施され、国際的な評価を確立していた都市型マラソンとして国内外から高い関心を集めました。さらに
本大会はアボット・ワールドマラソンメジャーズシリーズIXの開幕戦に位置付けられ、第15回世界陸上競技選手権大会北京大会の
代表選考や、翌年に控えたリオデジャネイロオリンピックを見据えた重要な競技機会としての意味も持っていました。
当日の東京都の気象状況は、平均気温6.3度、最高気温8.0度、最低気温4.4度でした。平均湿度は77%、最少湿度は60%と
湿度が高く、平均風速は1.6メートル毎秒、北北西の風が吹いていました。天候は曇り一時雨であり、午前10時時点では
気温4.6度、湿度81%、北北西の風2.9メートル毎秒という寒冷かつ湿潤な条件でした。小雨が降る時間帯もあり、
路面状況や体温管理への対応が求められる厳しいコンディション下でのレース運営となりました。気温が低く日照も
限られていたため、選手にとってはエネルギー消耗と筋温維持が課題となる環境でした。
参加規模はマラソンが35,500人、10キロメートル走が500人の計36,000人に設定されました。一般ランナーは
大会当日に満19歳以上で6時間40分以内の完走能力が求められ、エリートおよび準エリート部門には厳格な記録基準が
設けられました。車いす部門では競技用車いすを使用し、2時間10分以内で完走可能な走力が参加条件とされ、
競技性の高い大会であったことがうかがえます。
男子の部ではエチオピアのエンデショー・ネゲセが終盤に勝負を仕掛け、2時間6分0秒で優勝しました。残り約7キロメートル
地点での加速が決定的となり、先頭集団から抜け出して独走態勢を築きました。2位にはロンドンオリンピック金メダリストの
スティーブン・キプロティチが入りました。世界記録保持者クラスの選手も出場していましたが、この日の気象条件下では
記録更新を狙う展開には至りませんでした。日本勢では今井正人が2時間7分39秒で7位に入り、国内選手として最上位を
記録しました。
女子の部ではエチオピアのベルハネ・ディババが優勝し、男女ともにエチオピア勢が頂点に立つ結果となりました。
持久力とレース運びの安定感が際立ち、世界選手権を見据えた選考レースとしての位置付けにふさわしい競技内容でした。
運営面では、2013年のボストン大会で発生した事件を踏まえ、警備体制が大幅に強化されました。ランニングポリスと
呼ばれる警察官が選手とともに走行し、沿道には6,000人以上の警察官が配置されました。入念な交通規制と監視体制が
敷かれ、大規模都市イベントとしての安全確保が徹底されました。これにより大会は大きな混乱なく終了し、都市型
マラソンにおける危機管理モデルの一例となりました。
2007年に東京都と日本陸上競技連盟の共同構想で始まった東京マラソンは、2013年にワールドマラソンメジャーズへ
正式加盟し、世界主要大会の一角を占めています。2015年大会もその一環として国際競技水準と市民参加型イベントの
両立を実現しました。寒冷で雨を伴う気象条件の中でも高い完遂率と円滑な運営を達成したことは、組織体制の成熟を
示しています。
このように東京マラソン2015は、国際的競技意義、安全対策の強化、そして都市規模の運営能力を示した大会でした。
厳しい天候条件下で実施された本大会は、世界大会への選考を兼ねる重要なレースとして位置付けられ、東京が
国際マラソンの主要舞台であることを改めて印象づける結果となりました。
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