|
|
|
ここにYouTubeのiframeが出力されます
|
|
|
|
ここにYouTubeのiframeが出力されます
2006年11月19日、第28回東京国際女子マラソンが東京・国立競技場を発着点として開催されました。
東京国際女子マラソンは1979年の創設以来、日本女子マラソン界を牽引してきた国際大会であり、
本大会も世界水準の競技力を示す重要な舞台として位置づけられていました。とりわけ今大会は、翌2007年に
開催予定であった世界選手権の代表選考競技会を兼ねており、日本陸上競技連盟が2時間26分以内という明確な
派遣設定記録を示していたことから、記録と順位の双方が厳しく問われるレースとなりました。
当日の東京の気象条件は、平均気温10.0度、最高13.1度、最低8.5度で、湿度は平均72%、最少でも46%と高めに
推移しました。平均風速は3.8メートル毎秒、北北西の風が吹き、天候は雨時々曇でした。
13時時点の気温は9度台前半で、冷たい雨が断続的に降る状況であり、路面は濡れて体温維持が難しい環境でした。
湿度が高く体感温度が低下するなか、持久力だけでなく体温管理やレース運びの精度が勝敗を左右する条件下での
実施となりました。
レースは序盤から積極的な入りとなり、有力選手が先頭集団を形成しました。中心となったのは、アテネ五輪5位の
実績を持つ土佐礼子と、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子です。両者は中盤まで並走し、折り返し付近でも
主導権を譲らない展開を見せました。雨の影響でペース配分が難しい中でも、設定記録突破を視野に入れたラップが刻まれ、
緊張感の高いレースが続きました。
勝負が明確に動いたのは31キロ過ぎです。土佐選手がここでペースを引き上げ、持ち前の粘り強さを発揮しました。
冷雨の中での加速は消耗を伴う選択でしたが、高橋選手との間に徐々に差を築き、単独走へと移行しました。
以降はフォームを崩さずリズムを維持し、終盤まで安定したスピードを保ちました。最終的に2時間26分15秒で
フィニッシュし、東京国際女子マラソン初優勝を達成しました。この記録は代表選考基準に迫る水準であり、
厳しい環境下でのパフォーマンスとして高く評価される内容でした。
一方の高橋選手は、後半に差を詰める展開には至らず、終盤での逆転はなりませんでしたが、悪条件下でも崩れない
走りで上位を確保しました。前年2位のジビレ・バルシュナイテら海外勢も参戦し、国際大会としての競争水準を維持しました。
また、谷川真理ら国内実力者も出場し、層の厚さを示しました。
本大会は、冷たい雨と北北西の風という負荷の高い条件のもとで、戦術的判断と精神的耐性が試された一戦でした。
設定記録の存在がレース全体のペースを規定し、終盤の攻防が結果を決定づけました。第28回大会は、代表選考という
明確な目標を背景に、実力者同士の直接対決が展開された競技性の高いレースとして、日本女子マラソン史に刻まれる
大会であります。
ここにQR画像用のimgタグが出力されます
旧ホームページ
旧ホームページ
旧ホームページ
旧ホームページ
みんなのアルバム