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上野の夜は、駅前の灯りが静かに賑わいを告げる瞬間から幕を開けるである。山手線を降り立つと、 改札口の喧騒から一歩入れば、アメ横の活気が背中を押し、細い路地の先に広がる居心地のよい空間へと導かれる。 初めの一軒では、市場から直送された鮮魚を盛り合わせた皿がテーブルを彩り、濁り酒のまろやかな口当たりが刺身の甘みを 一層引き立てるである。板塀や赤提灯に囲まれた店内では、隣席とも自然に会話が交わり、冷えた生ビールの泡とともに 笑い声が響き渡る。 続く場所では、和風の小上がりに腰を落ち着け、炭火で香ばしく焼き上げた串焼きが目の前に運ばれるである。 霜降りの肉や旬の野菜が串に刺さり、タレが焦げる匂いとともに箸が進む。職人の所作を眺めながら、ウイスキーの 水割りがゆったりとした時間を刻むのである。立ち飲みの店に移れば、値ごろ感あふれる一皿を肴に、焼酎ハイボールが 軽やかに喉を潤す。立ち席だからこそ生まれる肩肘張らぬ雰囲気が、仕事帰りの疲れをすっと癒してくれるである。 中央通り沿いの路面店では、大きな肉塊を客前で切り分ける光景に飲み仲間の視線が集まる。熱々の鉄板から立ち昇る 湯気と滴る肉汁が、グラスに注がれた赤ワインの渋みを際立たせるである。昭和通りをまたぎ、最後には古き良き 佇まいを残す酒場へと歩を進める。木製のカウンター越しに並ぶ酒瓶の列は歴史を物語り、燗をつけた日本酒が 体の芯から温めてくれる。こうして上野の飲み会は、魚、肉、和洋折衷の料理と多彩な酒が織りなす味覚の絵巻となり、 夜が更けても終わりを告げることはないのである。


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