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2026年5月18日の谷津バラ園は、初夏を思わせる強い日差しに包まれ、色鮮やかなバラとともに季節の移ろいを感じさせる 一日となっていました。千葉県習志野市にある谷津バラ園は、谷津干潟に隣接する歴史あるバラ園であり、 約12,600平方メートルの園内に、世界各国のバラ800種・7,500株が植栽されています。1957年に京成電鉄の 「谷津遊園バラ園」として誕生して以来、多くの人々に親しまれてきた名所であり、現在も関東屈指のバラ園として 高い人気を誇っています。 この日の船橋周辺の気象状況は、平均気温22.1度、最高気温28.9度、最低気温15.9度で、5月としてはかなり気温が高く、 まるで真夏を先取りしたような陽気でした。空はよく晴れ渡り、平均湿度は67%、最少湿度39%と比較的乾燥した 時間帯もあり、南南西から吹く風がわずかに暑さを和らげていましたが、園内を歩くと強い日差しが体力を奪うほどでした。 そのため、谷津バラ園の入口では無料の日傘貸し出しサービスが行われ、多くの来園者が日傘を手に園内を散策していました。 近年の猛暑傾向を反映するように、5月中旬でありながら「昔の夏」を思わせる暑さとなっていたのが印象的でした。 本来、谷津バラ園の春バラの見頃は5月中旬から6月中旬頃とされていますが、2026年は春先から高温の日が続いた 影響もあり、開花がやや早く進行していました。そのため5月18日の時点では、満開を過ぎて花びらが散り始めている株も 目立ち、一方でこれから咲こうとする蕾も数多く見られました。園全体としては、見頃時期の半分程度の開花状況であり、 満開の華やかさとは少し異なる、移り変わりの途中にある風景が広がっていました。しかし、その不均一な咲き方こそが 自然の季節感を感じさせ、咲き残る大輪のバラと新たに膨らむ蕾が同時に存在する様子には独特の趣がありました。 園内中央に配置された噴水では、水しぶきが陽光を受けて輝き、暑さの中で涼感を演出していました。噴水周辺には赤、 黄色、ピンク、白、オレンジなど色彩豊かなバラが整然と植えられており、香りと彩りに包まれた優雅な空間が形成されて いました。特に「香りの庭」では、ダマスク系やフルーティー系など、6種類に分類されるバラの香りを体験でき、 多くの来園者が足を止めて花の香りを楽しんでいました。暖かな空気の中では香りも広がりやすく、園内には甘く上品な 香気が漂っていました。 また、谷津バラ園の大きな特徴であるテーマ別コーナーも見応えがありました。「皇室・王室コーナー」では、 日本やヨーロッパ各国の王室にちなんだ品種が集められ、「プリンセスアイコ」「プリンセスミチコ」 「クイーンエリザベス」「グレースドゥモナコ」など、格式ある名前を持つバラが咲き誇っていました。それぞれの花は 色彩や花形に個性があり、バラを通じて世界の文化や歴史を感じられるのも谷津バラ園ならではの魅力です。 さらに、「有名人コーナー」では、「カトリーヌドヌーブ」「ヘンリーフォンダ」「マリアカラス」など著名人の名を 冠したバラが植えられており、映画や音楽の世界を連想させる華やかな雰囲気を醸し出していました。 世界的育種家・鈴木省三に関するコーナーや、イングリッシュローズを集めたエリアなどもあり、単なる観賞用庭園ではなく、 バラ文化を学べる植物園としての側面も感じられます。 長さ50メートル、幅6メートルの大パーゴラでは、つるバラが頭上を覆うように咲き、木陰のような心地よい空間を 作り出していました。ベンチに座ってゆっくり休憩する来園者も多く、特に高齢者の姿が目立っていました。谷津バラ園では 高齢者の入場料が半額となっているため、近隣の介護施設や老人ホームから訪れた団体客も多く見られ、スタッフの サポートを受けながら穏やかに散策を楽しむ様子が印象的でした。車椅子でも移動しやすい園路やスロープが整備されているため、 世代を問わず安心して利用できる都市公園として親しまれていることが伝わってきます。 また、60メートル続くツルバラのアーチは、この日も人気の撮影スポットとなっていました。アーチを覆うバラは一部で 花が散り始めていましたが、残る花々が初夏の日差しを浴びて鮮やかに輝き、写真撮影を楽しむ人々の姿が絶えませんでした。 背景に広がる青空と鮮烈なバラの色彩の対比は美しく、谷津干潟から吹く風も加わって、都会近郊とは思えない開放感を 感じさせていました。 2026年5月18日の谷津バラ園は、満開の絶頂期とは異なるものの、高温による季節の変化を映し出した一日でした。 咲き終わる花と、これから開こうとする蕾が共存する風景には、自然の移ろいと生命の循環が感じられました。 真夏のような陽気の中で、香り高い世界各国のバラに包まれながら過ごす時間は、訪れた人々にとって心安らぐ 特別なひとときとなっていたのです。


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