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西湘バイパスは、神奈川県中郡大磯町東町から小田原市風祭に至る一般国道1号のバイパス道路である。
総延長20.8キロメートルを誇り、太平洋に沿って海岸線を縫うように走る様相は、まさに西湘地域の風光明媚さを体現している。
路線は全区間が自動車専用道路とされ、排気量125cc以下の二輪車は通行禁止、最高速度は区間により50~70km/hに規制されている。
建設は昭和40年代に着手され、1967年に西湘二宮ICまでの暫定開通を果たした後、有料区間を含む全線が1972年1月18日に供用開始
となった。当初は二車線であったが、交通量の増加に対応して随時改良が加えられ、現在は上下線とも四車線化が進み、
沿岸部の渋滞緩和と物流効率向上に貢献している。
起点の大磯東ICから西湘二宮ICまでは無料区間とされ、遠方からの観光客や地元ドライバーにも気軽に利用されている。
一方、西湘二宮ICから箱根口ICにかけては有料区間となり、料金所で通行料金が徴収される仕組みである。料金所は二宮町と
早川付近に設置され、休日の渋滞時には両方向とも入口閉鎖や速度制限といった規制が行われることもある。
西湘バイパスの魅力は、何といっても相模湾を眼下に臨むドライブコースの絶景にある。海岸段丘の崖に張り付くように設けられた
橋梁やトンネルを抜けるたび、水平線と遠くに望む南箱根の山並みが視界いっぱいに広がる。特に早朝や夕暮れ時には、波打ち際の渚と
朝陽、あるいは茜色に染まる海面がドライバーの心を揺さぶる。
しかし、海岸線ゆえの強風や高波による被害、冬季の凍結といった厳しい気象条件にも晒される。過去には台風や津波により一部区間が
通行止めとなり、復旧工事には数か月を要したこともある。こうしたリスクに対処するため、道路下部には防潮堤や排水設備が強化されて
おり、NEXCO東日本や国土交通省関東地方整備局が定期的に点検・整備を行っている。
利用状況としては、平日・休日を問わず通勤・通学、観光客それぞれの利用が多く、とりわけ夏季は海水浴やサーフィンを楽しむ
レジャー客が増加し、渋滞が顕著となる。これに対し、朝夕の通勤時間帯に無料区間を拡幅し、スマートICの設置を検討するなど、
将来的な道路機能強化が検討されている。加えて、東西方向のアクセス向上を目指し、新湘南バイパスから本路線への連絡路整備や、
西湘BP延伸構想も浮上しており、今後も西湘バイパスは地域の交通基盤として重要性を増していくであろう。
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