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2017年5月4日の夕方、有明駅から新橋駅までゆりかもめに乗車する旅は、ゴールデンウィークの賑わいに包まれた 東京臨海副都心の魅力を満喫できる特別な時間です。この日の東京は平均気温18.1度、最高気温23.3度、 最低気温15.0度と過ごしやすい陽気に恵まれました。平均湿度は66%で、最少湿度は39%まで下がり、春から初夏へ移り 変わる爽やかな空気が広がっていました。日中は薄曇りの空でしたが次第に晴れ間が広がり、夕方には青空と柔らかな 陽光が東京湾を照らしていました。南から吹く平均風速4.3メートル毎秒の風も心地よく、絶好の行楽日和となりました。 旅の出発点となる有明駅は、東京ビッグサイトや有明の高層マンション群に囲まれた東京湾岸エリアの中心的な駅です。 1995年のゆりかもめ開業当初は終着駅として機能していましたが、2006年の豊洲延伸後は途中駅となり、現在も重要な 拠点駅として利用されています。また、有明車両基地への出入庫線が分岐する駅としても知られており、タイミングが 良ければ回送列車や入出庫車両を見ることができます。 夕方の有明駅周辺は、ゴールデンウィークを楽しむ観光客やイベント来場者で賑わっていました。東京ビッグサイトでは 様々な催しが開催されることが多く、駅前には家族連れや旅行者の姿が目立ちます。ホームに滑り込んできたのは、 当時主力として活躍していた7300系車両です。先頭席に座れば、無人自動運転ならではの迫力ある前面展望が広がります。 列車は静かに有明駅を発車し、お台場方面へ向かいます。高架軌道を走るゆりかもめの車窓からは、有明の再開発地区が 一望できます。整然と並ぶ高層マンションやオフィスビル、広々とした道路が近未来都市のような景観を作り出しています。 遠くには東京ゲートブリッジの姿も見え、東京港の広大さを実感できます。 お台場海浜公園駅付近に近づくと、東京湾の開放的な風景が広がります。青空の下で輝く海面は穏やかで、 行き交う観光船や屋形船の姿も見えます。フジテレビ本社ビルや大型商業施設など、お台場を代表する建物が並び、 東京有数の観光地らしい華やかな景色が続きます。夕方の柔らかな日差しが建物のガラス面に反射し、湾岸エリア全体が 明るく輝いて見えます。 やがて列車はレインボーブリッジへ向かいます。この橋は1993年に開通した東京港の象徴的存在であり、正式名称は 東京港連絡橋です。ゆりかもめは橋の下層部分を走行し、その上部には首都高速11号台場線が通っています。 橋へ進入すると視界が一気に開け、東京湾の壮大な景色が目の前に広がります。 橋の上からは、お台場の街並みだけでなく、遠くの東京タワーや都心の超高層ビル群まで見渡せます。この日は夕方に なっても天候が安定しており、空気の透明度も比較的高かったため、遠景まで美しく見えていました。春らしい柔らかな 光に照らされたビル群はどこか穏やかな表情を見せ、東京湾の青い海との対比が印象的です。 レインボーブリッジを渡り終えると、ゆりかもめ名物の巨大ループ線へ入ります。有明側から新橋方面へ向かう場合、 このループでは高度を下げながら旋回します。円の直径約270メートルという巨大な構造物で、レインボーブリッジとの 約30メートルの高低差を安全に解消するために造られました。 列車がゆっくりとカーブを描きながら下っていくと、車窓の景色が少しずつ回転するように変化していきます。東京湾、 レインボーブリッジ、お台場の街並み、そして都心の高層ビル群が次々と異なる角度から現れます。観光客に人気の区間 であり、初めて乗車する人の多くが窓の外に見入る場所でもあります。 ループを抜けると芝浦ふ頭駅に到着します。ここから先は都心部へ向かう区間となり、車窓の景色も港湾エリアから ビジネス街へと変化していきます。東京タワーが徐々に大きく見えるようになり、汐留の超高層ビル群が目前に迫ります。 かつて貨物駅だった広大な土地が再開発され、近代的なオフィス街へ生まれ変わった様子は、東京の発展を象徴する 風景のひとつです。 終点の新橋駅が近づくと、日本の鉄道発祥の地としての歴史を持つ街の雰囲気が感じられるようになります。高架上から 見下ろす新橋の街には、古くからの飲食店街と近代的なビル群が共存しています。夕方の帰宅時間帯を迎え、 多くの人々が行き交う活気ある光景が広がっています。 有明駅から新橋駅までの乗車時間は約20分ほどですが、その短い時間の中に東京湾岸の魅力が凝縮されています。 近未来的な都市景観、東京湾の開放感、レインボーブリッジの壮大な眺望、そして都心へ向かうダイナミックな 景色の変化を一度に楽しめるのがゆりかもめの魅力です。2017年5月4日の爽やかな夕方、春の心地よい風を感じながら 眺める東京湾岸の景色は、観光列車にも匹敵するほど印象深い都市観光体験だったのです。


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