山梨県は日本の中央部に位置し、富士山や南アルプス、八ヶ岳といった雄大な山々に囲まれた内陸の県である。2013年2月24日と25日は、
いずれも晴天に恵まれ、観光に適した気象条件であった。24日の平均気温は1.8度、最高気温は6.4度、最低気温は-2.6度、平均湿度31%、
北北西の風が7.3m/s吹いていた。一方、25日は平均気温1.7度、最高気温8.7度、最低気温-4.8度、湿度はさらに低い25%で、風速は3.8m/s、
天候は快晴であった。空気は乾燥しており、寒さの中にも清々しさを感じられる気候であったといえる。
この時期の山梨県では、寒さを和らげる温泉や、澄んだ空気の中で楽しむ自然景観、そして地域文化に触れることができる観光施設が
数多く点在していた。山梨市にある「ほったらかし温泉」はその代表例であり、富士山と甲府盆地を一望できる露天風呂が人気を
集めていた。施設名の通り、過剰なサービスは提供せず、利用者が思い思いに時間を過ごすことができる点が特徴である。寒空の下、
朝焼けや夕焼けに染まる富士の姿を湯船から眺めるという贅沢な体験ができる温泉である。
また、北杜市の「サントリー白州蒸留所」では、日本の代表的なシングルモルトウイスキーである「白州」の製造工程を見学することが
できた。森に囲まれた立地から「森の蒸留所」と呼ばれ、静かな環境の中で熟成されるウイスキーの香りが館内に漂っていた。
見学では歴史や製造方法の紹介に加え、ウイスキーの試飲も実施されており、大人の観光客に人気の高いスポットであった。
歴史的な名所としては、甲府市にある武田神社が挙げられる。戦国時代の名将・武田信玄を祭るこの神社は、かつての居館跡に建てられており、
荘厳な社殿と整備された庭園が印象的であった。信玄が地域振興や治水事業に尽力したことから、現在でも県民の尊敬を集めており、
地元の歴史や人物に触れる貴重な場所である。
温泉好きには、もう一つ注目すべき施設がある。市川三郷町にある「みたまの湯」は標高370メートルに位置し、八ヶ岳や北岳などを
見渡す絶景露天風呂を備えていた。良質なアルカリ性単純温泉が湧き出ており、日没後には甲府盆地の夜景を眼下に眺めながら湯浴みを
楽しめた。サウナや食事処も併設されており、長時間の滞在にも適した施設である。
地域の名産品を扱う観光スポットとしては、和菓子の老舗「桔梗屋」が挙げられる。代表商品である「桔梗信玄餅」は、甘さ控えめの餅に
黒豆餡を包んだもので、県内外から高い支持を受けている。本社敷地内にあるアウトレット施設「社員特価販売1/2」では、これらの製品が
割引価格で購入できるほか、詰め放題イベントなども実施されていた。
自然の景観を楽しむ場としては、「御岳昇仙峡」が山梨県北部に位置しており、日本屈指の渓谷美を誇る。断崖や奇岩、清流が連なる渓谷には
遊歩道が整備されており、冬の澄んだ空気の中で花崗岩の造形美をより一層引き立てていた。観光客は自然の造形に感嘆しながら、写真撮影や
ハイキングを楽しんでいた。
一方で、山梨県を語る際に忘れてはならないのが、交通インフラに関する話題である。大月市と甲州市を結ぶ笹子トンネルは、中央自動車道の
主要ルートの一部であり、2012年に発生した天井板落下事故は多くの犠牲者を出した。この事故を受けて、老朽インフラへの警鐘が全国的に
鳴らされ、以後の道路管理や点検体制の見直しが進められる契機となった。
加えて、山梨県を代表する郷土料理である「ほうとう」は、冬の寒さの中でその魅力を一層増していた。味噌仕立ての温かい汁に
太い麺とたっぷりの野菜が入ったこの料理は、旅の疲れを癒し、地域の味覚を実感することができる一品である。特に、地元産の小麦を
使った手打ち風のものは「甲州ほうとう」として高く評価されている。
以上のように、2013年2月24日と25日の山梨県は、穏やかな冬晴れのもとで、多彩な観光資源を訪れるには最適な環境であった。
豊かな自然、歴史的背景、温泉、食文化と、訪れる者を飽きさせない魅力にあふれた地域であることが改めて確認できる2日間であった。
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