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2017年12月10日の東京都心は、平均気温6.9度、最高気温13.3度、最低気温1.3度という数値を記録し、冬の冷たい 空気の中にも日中はやわらかな日差しが差し込み、散策に適した気象状況となっていました。湿度は平均で60%、 最小でも43%と比較的落ち着いた範囲にあり、乾燥が進みすぎることもなく、風速も平均1.9メートルと穏やかで、 外を歩く際に大きな負担を感じることのない一日でした。冬らしい澄んだ青空が広がり、ときおり薄い雲が流れる程度で、 安定した天候が続いていたのが特徴です。 この日の散歩は北の丸から始まりました。北の丸公園は、旧江戸城の北の丸跡に整備された国民公園で、都心部に ありながらも豊かな緑に囲まれた落ち着いた環境が広がっています。園内には江戸城の遺構である田安門や清水門が現存し、 いずれも重要文化財として保存されており、江戸時代の城郭の面影を今に伝えています。公園内の広い敷地には樹木が多く、 冬枯れの景観の中に常緑樹の緑が点在し、季節の移ろいを感じさせます。また、公園西側の石垣には天然記念物に指定された ヒカリゴケが自生しており、江戸城築城に用いられた岩石に付着して都心に残された稀少な存在として知られています。 このように北の丸公園は、自然環境と歴史的資産が共存する空間であり、訪れる人々に静かな散策の時間を提供しています。 北の丸を抜けると、皇居東御苑へと足を進めます。皇居東御苑は、旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を整備した 付属庭園で、昭和43年から一般公開されています。広さは21万平方メートルに及び、園内には四季折々の草花が植えられ、 冬の季節には落葉した木々の枝越しに視界が広がり、建築遺構や石垣がくっきりと見渡せます。入口となる大手門は 江戸城の正門にあたり、参勤交代の際に諸大名が登城した歴史的な場所で、門を抜けると往時の雰囲気を偲ぶことができます。 苑内には三の丸尚蔵館があり、皇室に伝わる美術品が展示される文化施設としての役割を果たしています。また、 本丸跡地や天守台も残され、江戸城の中心部であった歴史を伝える空間として重要です。冬の澄んだ空気の中で石垣や 庭園を歩くことは、江戸時代の城郭都市の構造を現代に重ね合わせる貴重な機会となります。 そして、この日の散策の大きな目的である皇居乾通りの一般公開へと進みます。乾通りの一般公開は、2014年に上皇陛下の 傘寿を記念して始められ、その後も春と秋の二季に恒例として行われています。2017年12月10日は、紅葉の見頃に 合わせた公開期間であり、皇居内の乾通りを約750メートルにわたって歩くことができました。公開ルートは、皇居南側の 坂下門から入り、宮内庁庁舎前を通過して北側の乾門に至る一方通行の道筋で、普段は立ち入ることのできない皇居内部を 歩く特別な機会でした。 乾通り沿いにはモミジをはじめとした紅葉樹が多く植えられ、冬の始まりを告げる冷たい空気の中で鮮やかな赤や橙の葉が 残り、都心とは思えないほど豊かな自然景観を楽しむことができます。紅葉の他にも、桜並木や常緑樹が配置され、四季を 通じて景観が変化する工夫が見られます。道幅は広く整備されており、平坦な地形であるため歩きやすく、大勢の人々が 訪れても安全に散策できる構造となっています。途中では旧江戸城の遺構が姿を現し、歴史的な景観と自然美が同時に 味わえることも魅力です。 この日の天候は穏やかで、風も弱く、日差しが差し込む時間帯には体感的に寒さが和らぎ、散策を快適にする条件が 整っていました。多くの人々が訪れていましたが、整然とした入場管理と警備により、混雑の中でも落ち着いて歩くことが できる環境が保たれていました。入場時には手荷物検査やセキュリティチェックが実施され、安全面も確保されています。 こうして北の丸から東御苑を経由し、皇居乾通りへと至る散歩の行程は、江戸時代から現代に至る歴史と都市の変遷を 体感できるものであり、同時に冬の自然の美しさを堪能できる内容となっていました。2017年12月10日の気象条件は安定し、 晴れ間と穏やかな風に恵まれたことで、歴史的景観と紅葉が一層引き立ち、皇居という特別な空間を歩く貴重な体験を 可能にしたのです。


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