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2021年12月5日の東京は、平均気温8.6度、最高気温11.9度、最低気温5.4度と、冬の訪れを実感させる気候でした。
空模様は午前中が晴れで午後には曇りとなり、湿度は平均51%、最小36%と比較的乾燥しており、風速は2.6m/sと
穏やかなものでした。このような天候のもとで、御茶ノ水から竹橋、皇居東御苑、国会議事堂、日枝神社、
TBS放送センター、アークヒルズ、虎ノ門ヒルズ、烏森神社、有楽町、日比谷公園、皇居外苑、そして上野へと至る
散策の道筋をたどると、都心に集約された学術・政治・経済・文化の姿を立体的に捉えることができます。
出発点となる御茶ノ水は、古くから学問の街として発展し、現在も明治大学や日本大学をはじめとする教育機関が
立地しています。また国内有数の楽器店街として知られ、戦後の進駐軍放出品を契機に発展した歴史を持っています。
音楽文化と学生文化が交錯するこの地は、現代の「日本のカルチエ・ラタン」と称されるほど独特の雰囲気を
醸し出しています。そこから西へ進むと竹橋に至り、清水濠に架かる橋の周辺には、毎日新聞社や東京国立近代美術館などの
文化拠点が集まっています。代官町通りの交通量は多く、都心における要衝であることを物語っています。
竹橋の南には皇居東御苑が広がり、江戸城本丸や二の丸跡を含む歴史的空間が整備されています。かつて徳川将軍
の居所であった本丸御殿の跡地や石垣は、江戸時代の権力の象徴を感じさせると同時に、現代では一般公開される
憩いの場となっています。苑内の植栽や庭園は四季折々に表情を変え、この日も冬の冷気に包まれた落ち着いた景観が
見られました。
そこから南西へ進むと、国会議事堂が視界に現れます。1936年に完成したこの建物は、中央塔を中心に左右対称に設計され、
左翼に衆議院、右翼に参議院を配しています。永田町の中心に立地するこの施設は、日本の政治を象徴する場であり、
周囲の街並みも行政機関や関連施設が集中していることから、厳かな雰囲気に包まれています。
さらに進むと日枝神社に到着します。この神社は江戸三大祭のひとつ山王祭を行うことで知られ、江戸城の鎮護として
崇敬を集めてきました。永田町と赤坂の境に位置し、国会や官庁街に近いことから政財界関係者の参拝も多いとされます。
東側の参道は国会議事堂方面へ延び、外堀通り沿いには大鳥居が構えられ、都市の中心にありながら神域としての静謐さを
保っています。
南に進むと、赤坂のTBS放送センターとその周辺の赤坂サカスに至ります。ここはジャパン・ニュース・ネットワーク
(JNN)のキー局として知られるTBSの拠点であり、テレビメディア文化の発信地として機能しています。その西には、
1986年に完成したアークヒルズが位置し、当時最大級の都市再開発事業として誕生しました。オフィス、住宅、ホテル、
ホールが一体となった複合施設であり、赤坂から六本木にかけての国際的な都市空間を形成しています。
その後、虎ノ門ヒルズに向かうと、近年再開発が進む虎ノ門エリアの新しいランドマークに行き着きます。高層ビル群が
そびえ立ち、オフィスやホテルに加え、国際的な企業の拠点としても注目を集めています。さらに西新橋方面に進み、
烏森神社に立ち寄ると、新橋駅近くに鎮座するこの神社は、江戸以来庶民の信仰を集めてきた場所であることが分かります。
都市の喧騒の中にありながら、地域の人々の心のよりどころであり続けています。
その後、有楽町に至ると、劇場や映画館が立ち並び、商業施設や交通の要所として活気ある街並みが広がります。
近隣の日比谷公園は、明治期に整備された日本初の西洋式近代公園であり、都市空間に潤いをもたらす緑地として親しまれて
います。さらに皇居外苑に進むと、広大な芝生広場や松林が訪れる人々を迎え、都心でありながら静けさを湛えています。
散策の終着点である上野は、江戸以来の文化・芸術の中心地であり、上野恩賜公園には美術館や博物館、動物園が
集積しています。学術・文化・芸術の拠点であると同時に、市民の憩いの場として広く開放され、御茶ノ水から続く知と
文化の流れを締めくくるにふさわしい場所といえます。この日の東京は晴れから曇りへと天候が移り変わりましたが、
乾燥した空気と穏やかな風の中で、歴史と現代が重層する都心の姿を静かに映し出していたのです。
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