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2015年4月30日、新小岩駅から平和橋通りを経由して名物の鰻店「うなぎ和友」を訪ね、その後に東小松川公園から 荒川河川敷へと足を延ばす散策は、下町の風情と雄大な水辺の景観を一度に楽しめる魅力的なコースです。この日は 春から初夏へと移り変わる季節らしい穏やかな陽気に恵まれました。東京都心の気象データによると、平均気温は19.0度、 最高気温は24.0度、最低気温は14.7度でした。平均湿度は65%で、最少湿度は42%、平均風速は2.4メートル毎秒の 東南東の風が吹いていました。日中は曇り時々晴れ、夕方以降は快晴となり、散策には非常に快適な一日でした。 旅の出発点となる新小岩駅は、葛飾区最南端に位置するJR総武本線の主要駅です。総武快速線と中央・総武線各駅停車が 停車し、東京東部の交通拠点として多くの人々に利用されています。現在では周辺一帯が「新小岩」という地名 になっていますが、その由来は駅名が先に誕生し、後に住居表示の実施によって地域名が駅名に合わせられたという 興味深い歴史を持っています。 駅南口を出発し、平和橋通りへ向かいます。この道路は足立区から江戸川区へと南北に延びる幹線道路で、新小岩駅前や 江戸川区役所前を通過する地域の重要な交通路です。歩き始めると、下町らしい商店や住宅街の風景が広がり、 都心とは異なる穏やかな雰囲気を感じることができます。空は時折雲が流れるものの、柔らかな日差しが街並みを照らし、 春の終わりらしい爽やかな空気が漂っていました。 やがて目的地である「うなぎ和友」に到着します。この店は鰻好きの間では知られた人気店であり、営業は平日の昼のみ という限られた時間ながら、多くの来店客で賑わっています。店内へ入ると香ばしい鰻を焼く香りが漂い、食欲を 刺激します。この日注文した鰻重は、ふっくらと焼き上げられた鹿児島県産の鰻が贅沢に盛り付けられています。 身は柔らかく、甘みのあるタレが絶妙に絡み、ご飯との相性も抜群です。一口頬張るごとに鰻の旨味が広がり、 専門店ならではの味わいを堪能できます。卓上の山椒を加えることで香りが引き立ち、さらに奥深い味へと変化します。 ボリュームも十分で、満足感の高い昼食となりました。 食事の後は、東小松川方面へ歩みを進めます。住宅街を抜けると、小松川境川親水公園に隣接する東小松川公園が 見えてきます。この公園は豊かな水景施設が特徴で、大きな滝や吊り橋、じゃぶじゃぶ池などが整備されています。 春の穏やかな陽気のなか、木々の新緑が美しく、公園全体が明るい雰囲気に包まれていました。園内を散策すると、 水の流れる音が心地よく響き、都会の中にありながら自然を身近に感じることができます。 さらに南へ進むと、視界が大きく開け、荒川の広大な河川敷が現れます。現在の荒川下流部は、1913年から1930年に かけて17年の歳月をかけて建設された荒川放水路であり、東京を洪水から守るために造られた巨大な人工河川です。 幅約500メートルにも及ぶ河川空間は圧倒的なスケールを誇り、都内とは思えないほど開放的な景観が広がっています。 荒川に架かる小松川大橋へ向かうと、その巨大な構造物の存在感に目を奪われます。国道14号京葉道路の一部を担う この橋は、荒川と中川を跨ぐ重要な交通インフラです。橋の上からは広大な河川敷を一望でき、遠くには首都高速道路や 東京の高層建築群も見渡せます。この日は東南東からの穏やかな風が吹き抜け、橋上の散歩も快適でした。 橋を渡って対岸へ到着した後は、河川敷を上流方向へ歩きます。荒川河川敷には広々とした芝生や運動施設が整備され、 多くの人々が散歩やジョギング、サイクリングを楽しんでいました。河川敷に立つと、都会の喧騒が遠のき、広い空と 大きな川だけが広がる穏やかな風景を満喫できます。午後になるにつれて雲も薄くなり、青空が広がり始めました。 春の日差しを浴びながら歩く河川敷は実に爽快で、水面に反射する光が美しく輝いていました。 振り返れば、新小岩駅周辺の下町情緒、名店で味わう絶品の鰻、親水公園の豊かな自然、そして荒川の雄大な景観と、 この日の散策には東京東部ならではの多彩な魅力が凝縮されていました。歴史ある鉄道駅から始まり、地域に愛される 名店で食事を楽しみ、水辺の自然と巨大河川の景観を満喫するこのコースは、観光地としての東京とはひと味違う魅力を 発見できる散策ルートです。2015年4月30日の穏やかな春の日に体験したこの散歩は、下町文化と都市河川の壮大な 風景が見事に調和した、印象深い一日となりました。


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