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東京オートサロンは、世界最大級のカスタムカーおよびチューニングカーを中心としたモーターイベントとして、 国内外から高い評価を受けている自動車展示会です。毎年1月に千葉県千葉市の幕張メッセを会場として開催され、 新年最初の大型モーターイベントとして位置付けられています。会期中は、国内外の自動車メーカー、パーツメーカー、 チューニングショップ、インポーターなどが一堂に会し、自動車に関わる多様な文化や技術を総合的に発信する場と なっています。 その歴史は1983年にさかのぼります。当初はチューニングカーマガジン「OPTION」誌の初代編集長の発案により、 「東京エキサイティングカーショー」としてスタートしました。これは、当時まだ限られた層の文化であった カスタムカーやチューニングカーの魅力を、より広く社会に伝えることを目的としたものでした。1987年の 第5回開催から現在の名称である「東京オートサロン」へと改称され、以後、開催規模と社会的影響力を着実に 拡大していきました。会場も晴海の東京国際見本市会場から東京ビッグサイトへ、さらに1999年以降は幕張メッセへと移り、 現在では国際展示場、イベントホール、屋外展示場などを含む全エリアを使用する大規模イベントへと成長しています。 東京オートサロンの最大の特徴は、一般的なモーターショーとは異なり、カスタムカーやチューニングカーを主役に 据えている点にあります。量産車の新型発表や企業イメージの訴求を主軸とする展示会とは異なり、個性や創造性、 技術力を前面に押し出した展示が中心となっています。エアロパーツ、ホイール、サスペンション、マフラー、エンジン関連部品 など、多岐にわたるアフターパーツが展示され、それぞれの分野における最新技術やデザインの潮流が示されます。 来場者は、実際の車両や製品を間近で確認しながら、自動車の可能性を多角的に理解できる構成となっています。 1990年代後半に入ると、国内自動車メーカーが東京オートサロンに本格的に参入するようになりました。メーカー各社は、 市販車をベースにカスタマイズを施した特別仕様車や、将来の市販化を見据えたコンセプトモデルを展示し、カスタム 文化を自社のブランド戦略に取り込む動きを強めていきました。これにより、チューニングショップやパーツメーカーを 中心としていたイベントは、メーカー、ユーザー、専門業者が交差する総合的な自動車文化の発信拠点へと変化していきました。 2000年代以降は欧米やアジアの自動車メーカーやビルダーも参加するようになり、日本発のカスタムカー文化が国際的に 認知される重要な契機となりました。 展示内容も時代とともに多様化しています。近年ではカスタムパーツや車両展示にとどまらず、自動車関連のゲーム、 アパレル、ライフスタイル製品なども紹介され、自動車を軸とした総合的なカルチャーイベントとしての性格を 強めています。また、新年早々の開催であることから、モータースポーツチームによるシーズン体制発表や、 レーシングマシン、新型車両のデモンストレーション走行も定番コンテンツとして定着しています。屋外展示場で 行われるデモランやドリフト走行は、車両性能を動的に伝える演出として高い人気を誇っています。 エンターテインメント性も東京オートサロンの重要な要素です。会場内のステージでは、著名ドライバーや開発関係者に よるトークイベントが行われるほか、音楽ライブや表彰式なども実施されます。これにより、従来の自動車ファンだけで なく、家族連れや若年層、海外からの観光客まで、幅広い来場者層を受け入れる環境が整えられています。来場者数は 年々増加し、現在では3日間で30万人規模に達することもあり、「年に一度のカスタムカーの祭典」として社会的に広く 認知されています。 さらに、2000年代以降は海外でのオートサロン開催も始まり、アジアを中心に国際的な展開が進められてきました。 こうした動きにより、東京オートサロンはアメリカのSEMAショー、ドイツのエッセンモーターショーと並び、 世界三大カスタムカーショーの一つとして確固たる地位を築いています。現在では世界各国から多数のメディアが取材に 訪れ、自動車文化や産業動向を発信する重要な情報拠点ともなっています。 このように東京オートサロンは、単なる自動車展示会ではなく、カスタムカー文化を核としながら、自動車産業、 モータースポーツ、エンターテインメントを横断的に結び付ける総合イベントとして発展してきました。時代の変化と ともに内容を更新し続けながら、自動車文化の現在地と未来像を提示する場として、今後も重要な役割を担い続けていく 存在です。


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